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その時になって僕は初めて拾ったのが少年ではなく少女だったことをしった。
僕は内心驚きながら、けれど何でもないように浴衣を着せてやって、少女……ニヤに色々と質問した。
最初こそ警戒していたニヤも、食事をし始めたころには随分落ち着いたのか素直に僕の質問に応えてくれるようになっていた。
名前は「神山 ニヤ」十二歳。
猫みたいな名前だね、思わず言った僕にニヤは隣で飼っている猫から名前を貰ったのだと、冗談とも本気ともとれぬ表情でそう告げた。
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