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僕の言葉の後、ニヤは小さな子供のように泣きつづけた。
ニヤは強い。
そして同じくらいに弱い。
僕はそんな単純なことにすら気がつかなくて。
彼女の鋭い視線はただ怖いから。
トゲトゲしい言葉は自分を守るためで。
そして、素っ気ないその態度は自分を見てほしいから、構ってほしいから。
泣きつかれ腕の中で眠るニヤの額にキスを落とす。
ここがずっと彼女の居場所であるようにと、願いを込めて。
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