9 十三夜月

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9 十三夜月

玲が倒れた。 どうして良いかわからずに、泣き叫びながら でも他に頼る相手も居なくて、森川さんに助けを求めた。 情けなかった。 自分が何も出来ないと思い知らされたようで。 その後も玲の傍にいることしか出来ず、病院の手続きや身の回りの事で忙しく動き回る森川さんを、ただ見ていた。 玲の役に立てない自分に焦って、どうしても繋ぎ止めたくて必死なニヤに玲は「傍に居てくれるだけで良い」といった。 心が張り裂けそうだった。
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