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杏子の言葉にニヤが無言で頷くと、杏子はニヤのそばまでやって来て。
「あなたがニヤちゃんなんだ! 玲君の言った通り、ちっちゃーい、可愛いー。 初めまして、私は玲君の」
「矢野 杏子さんでしょ? 玲から聞いてる」
杏子の言葉を遮るように、素っ気なくいったニヤに気分を害した様子もなく彼女はどこまでも嬉しそうだった。
ニヤは今すぐにでもそこから逃げ出したくて。
適当に言い訳して家に入ろう、そう決めたとき。
「そのブレスレット、ニヤちゃんにピッタリだね、さすが玲君」
杏子の言葉にニヤは思わず彼女の顔を見返した。
「なんで、あんたがしってんの? 玲からもらたって」
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