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ニヤは重い体をベッドに横たえた。
『なんであんたがしってんの? 玲からもらたって』
聞かなければ良かった。
ブレスレットを床に投げ捨て、ニヤは布団に顔をうずめた。
酷く惨めな気持ちだった。
それでも行き着く先が玲のベッドの上なんだからどこまでも情けない。
キッチンから持ってきたスナック菓子の袋を開くと一枚つまんで口に運ぶ。
『玲君に頼まれて一緒に探したんだよ、それ。 気にいってくれたみたいで良かった』
本当に嬉しそうにいう彼女に悪意はなかったのだと思う。
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