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自分が男だったとして、あんな可愛らしい女の人に好意を寄せられれば絶対に断れないとニヤは思う。
玲だって、杏子ような人に言い寄られて悪い気はしないだろう。
今は本当に友達なのかもしれない、けれど……。
ニヤは何枚かお菓子を口に放りこむと、床からブレスレットを拾いあげ握りしめる。
ひんやりとしたシルバーの手触り。
結局、自分は誰からも子供としてしか見られていなかったのだろうか。
浮かれていた自分が恥ずかしいと共に腹立たしかった。
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