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月曜。
学校から真っ直ぐ帰る気になれなかったニヤは親しい友達数名とファーストフードに寄った。
ハンバーガー三つとポテト、ナゲット、アップルパイ、おまけとばかりにアイスクリームを頬張っていると。
「あんた、よくそんなに食べるわね」
と一緒に行った友達の一人が心底呆れた様子で言った。
辺りを見れば、周りの客たちも好奇の眼差しをニヤに向けている。
普段、ニヤは玲程ではないがあまり沢山ご飯を食べない、何回かに分けてそれなりに量は採るのだが、いっぺんにというとなかなか食べられないのだ。
ただ、気持ちが沈んでいる日や何かしらの不安がある日は別で。
特にやけ食いという意識はないのだが、無性に何か食べたくなる。
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