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「……だからさ、一緒に行かないか?」
「は?」
「いや、俺も絵が好きだしさ。 良かったら一緒にいかねーかって? その美術展」
「岩城、絵好きだったけ? まあ、別に良いけどさ。 いつ行くの?」
「今度の日曜日」
「日曜……」
土、日は確か近くであるイベントの仕事か何かで玲は家を空けるといっていた。
それなら家に居ても仕方がないだろう、とニヤは岩城に頷いて見せる。
「ヨッシャ!」
大声を出してガッツポーズすると待ち合わせ場所と時間を伝えてさっさと自分の席に帰ってしまった岩城を眺めながら。
「絵なんか好きだったっけ、あいつ」ニヤは独り言ちた。
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