11 猫との決別
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11 猫との決別
僕には猫がいた。 父にも母にも懐かなかった真っ黒な綺麗な猫。 いつもフーフーと唸っていた猫は。 けれど、僕にはじゃれついて、甘えた 真っ黒な綺麗な猫……僕の唯一の友達だった。 中学に上がる前の年の暮れ。 僕の友達は動かなくなった。 眠るように横たわる真っ黒な綺麗な猫。 僕の大切な友達。
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