11 猫との決別
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「神山、持久走だるくね?」 グラウンドを生真面目にグルグル走っていたニヤの横に並び、岩城が言う。 それをチラリと見て。 「ちょーだりぃ」 ニヤが一言返す。 運動神経は決して悪い方ではないが如何せん体力のないニヤには長距離走は辛すぎる。 サッカー部に所属する岩城はそれほど苦しそうではなかったが、それでも部活前に走らされるのが嫌なのか、朝から今日の体育の授業に対してずっと愚痴をこぼしていた。
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