11 猫との決別

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ニヤもそれに倣って缶に口をつければ外気で冷やされた冷たいジュースが火照った体の奥にしみこんでいく。 二人はただ無言ですわってジュースを飲んでいた。 しばらくそうしていて。 「あのさ」 先に話し出したのは岩城の方だった。 ニヤは岩城にまだ返事を返していなかった、答えはもう決めていた、ただ言うタイミングが掴めなかっただけで。 「良いよ」 岩城が何か言い出すより先にニヤは立ち上がってそういった。
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