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翌朝、ニヤがまだ自室から出てこない早い時間に僕は出かけた。
未練がましくニヤが起きてくるまで家にいても彼女が僕を引き止めることはおろか、その視界に入れてくれるかどうかも怪しい。
だから、それならいっそ起き出す前に出かけた方が幾分かは気持ちが楽だった。
しばらく車を走らせて、僕は自分のマンションからそう離れていない山中に車を止めた。
ニヤを飼い始めてから僕は前ほど遠方に足を延ばすことはなくなっていた。
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