11 猫との決別

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僕は電気を消し、リビングで待つ矢野さんに声をかけ彼女を家まで車で送った。 「突然、行ったりしてごめんね」 降りる間際、弱々しく謝る矢野さんに僕は笑顔を向けることが出来ず、息を吐き出すと窓の外に視線を送り。 「ごめん」 一言彼女に謝ってから「ニヤの前にもう現れないでほしい」と、僕は彼女に言った。 彼女がどんな顔していたのか見ていない僕には分からない。 ただ彼女は「分かった」とだけいって車を降りていった。
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