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悲しい?
虚しい?
僕の心は自分でも捉え切れぬ気持ちに支配されていた。
しばらくぼっと月を眺めていたら。
「……れい」
名を呼ばれた気がして振り返ると、キッチンのカウンターにはニヤがいて。
「どうしたの?」
尋ねれば驚いて身が跳ねる。
僕が居るとは思わなかったのだろうか?
僕は何だかおかしくなって。
思わず彼女をこちらに呼ぶと下着姿のニヤに驚きながらも膝の上にのせて昼寝用のブランケットで彼女の体を包み込む。
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