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応接間を僕用の控え室にとあてがわれていたのだが、仰々しいその部屋がどこか落ち着かず僕は昨日、今日とずっとこの通路の途中にある休憩所で休んでいた。
「玲君」
名を呼ばれて窓から視線をそちらに移せば僕にこの仕事を依頼した森川さんが立っていた。
どうやら気にして来てくれたらしい森川さんに立ち上がって挨拶しようとすると「そのままで良いわよ」と彼女が笑顔でそれを制止する。
そして、僕と同じようにソファに腰掛け外を眺めながら。
「お父様のことは……なんと言ったら良いのか」
ポツリと言った。
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