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「神山? 何してんだよ、こんな暗闇で?」
岩城は教室の電気をつけると机に突っ伏したニヤの元までやってきて呆れたように言った。
ニヤは顔を上げると突然明るくなった視界に欠伸を一つし背を伸ばす。
「電気つけて寝るタイプじゃないんだよ、ニヤは」
鞄をひっつかまえて、中からお茶の入ったペットボトルを取り出すと岩城にそれを投げつけて。
「今日もお疲れさん。 帰りましょか」
さっさと教室を出て行く。
岩城は慌てて電気を消すとニヤの後を追いかけてきた。
闇に包まれて、僅かな照明に照らし出される校庭を抜け二人は並んで歩く。
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