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「そんなことねーよ、似合ってたって」
「ああ? お前散々けなしてたじゃねーかよ、ニヤがあれつけてると」
今までと違う岩城の言葉にニヤが幾分語気荒くいうと「そりゃ、まあそうだけど……」岩城が気まずげに頬をかく。
「単純に妬いてただけだよ。 お前すげー嬉しそうにいつもブレスレット眺めてたから……大切な人からのプレゼントなのかなってさ」
握られれた手に力がこもり、ニヤは僅かに眉を潜めた。
『大切な僕のニヤ』
不意に思い出される優しい声。
『ニヤを引き取ったのは間違いだったと、今では思っています』
同時に蘇る美術館での玲の言葉。
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