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「……神山? 神山?」
いつの間にかいつも岩城と別れる十字路に差し掛かっていた。
ニヤは岩城の手を放すと「そいじゃ、また明日」軽く手を振って挨拶するも。
彼は何故か歩き出さず。
「なあ、神山。 お前オレのこと好き?」
何時までも動かぬ岩城を不信に思っていると、唐突に彼がそう聞いてきた。
ニヤはしばし逡巡すると。
「好きだよ」
答えた。
その答えに岩城はふっと笑うと、少しだけ俯いて、意を決したようにニヤを抱きしめると、その唇にキスを落とす。
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