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随分と人当たりの良い人だ。と言うのが僕の正直な印象だった。
彼女は僕が帰り道すがらに買ったニヤの着る真新しい服をみて「良かったわね」とニヤに一瞬だけ微笑んだ、その笑みは酷く他人行儀なもので、そして、視線はすぐに僕の方に向けられる。
確かめるように、僕をしばらく見ていた彼女は「あなたこの子いらない?」と、唐突に投げかけてきた。
僕は言葉の意味がわからなくて、随分と間の抜けた顔をしていたとおもう。
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