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鋭く睨んだ僕の目に気がつきニヤの母親は切なげに溜め息をつく。
「酷い母親よ。 でもダメなの私には母親になる才能がなかったみたい。 ニヤを産んですぐに気がついたわ、私は母親になれないんだって。 でも勘違いしないで私はこの子の不幸を望んでるわけじゃないのよ、ただ母親になる才能がないの」
淡々と語る彼女に僕が言葉を放とうとした時。
「貴方も気持ちはわかるでしょ? 画家さん?」
全てを見透かしたように彼女は言った。
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