3 不機嫌な猫

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電気のついていない暗い室内に一瞬どこかに出かけたのだろうかと思ったが無造作にニヤのお気に入りのスニーカーが玄関に脱ぎ捨てられているのを見れば、どうやら家にいるらしい。 リビングを覗き。 キッチンでアイスを冷凍庫にしまって、ニヤの部屋の方へ行ったが居る様子はなく。 仕事部屋にもニヤの姿はなかった、やはり出かけているのかと少しガッカリした僕は着替えようと入った自室でその姿を見つけた。 昼間でも少し暗い僕の部屋。 夕日の落ちた今は外の灯りすら入りこまず真っ暗だ。 その暗い部屋の中でニヤは両足を抱えて座っていた。
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