3 不機嫌な猫

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「お前、どこいってたんだよ」 唐突にかけられたニヤの言葉に僕は混乱した、どこと言われても明確には答えられない。 「……いつも通りだよ、山間の街で三日ほど泊まって、そのまま海にでてそこで」 「一人で?」 ニヤの質問の意図が分からず僕は正直答えに窮していた。 僕が誰かを伴って外出する事などほとんどない、特にこの旅は僕の絵を描く時間だ、誰にも邪魔されたくはない。
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