4 画家の才能

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車で走り出した僕はハンドルを握りながら先ほどの森川さんの話を思い出していた。 機械的な涼を好まない僕はニヤがいない限り、あまりクーラーをかけることはない。 少しだけあけた窓から夏の昼時の蒸し暑い風と蝉の鳴き声が入り込んでくる。 「今日は中学の登校日だと言っていたっけ?」 昼の繁華街にチラホラと制服姿の子供を見つけ今朝のニヤの話を思い出す。 そして、同時にあの日の対談の内容も。
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