4 画家の才能

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集団の中の一人の女の子が、それに気がつき、僕の顔を見たあと周りの女の子達に何事か伝える。 周りの子たちが急に騒ぎ出し、僕は不思議に思いながらも近づいてとりあえず。 「こんにちは」 挨拶した。 一気に静かになってしまった彼女らに、「突然見ず知らずの大人に声をかけられれば警戒もするか」と気にせずに、ニヤの保護者であることを伝える。 女の子達の視線は一点に集中した、そこには勿論ニヤの顔があるのだが。 その顔には笑顔が張り付いていて……。 友達と一緒の所を邪魔したのは不味かったかもしれない。 僕が思うが早いか、ニヤは僕の腕を掴み強引に車の方に引っ張っていく。 そのまま僕を運転席に放りこみ、友達の元に戻るのだろうと思っていたニヤも何故か助手席に乗り込んでくる。
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