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彼女は恐らく僕の絵を見たことがある。
そして気がついているのだ、僕に売れる絵を描く才能があっても画家になる才能がないと言うことに。
僕は商業的に成功する絵を描いているにすぎない、そこに特に感情もなければそれに対する愛もない。
……つまり、ニヤの母親がニヤに対して抱く思いと同じなのだ。
彼女は女性で子供を産めて実際に子供を産んだ、ただそれだけ。
そして僕も、画家で絵を描ける、だから絵を描く。 ただそれだけ。
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