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最初に話したのは図書室だっただろうか？
読もうと思った本を本棚から抜き取ろうとしたら彼女の手にぶつかって。
まるで古いドラマみたいなそのお約束な出会いがおかしくて、静かな図書室で二人で笑いあった。
「玲君は相変わらず忙しいみたいだね。 そう言えばこの間の対談読んだよ! 元気そうで安心したけど、なんか遠い世界の人になっちゃったみたい」
「対談……」
僕の苦い記憶が蘇る、結局、雑誌は手元に届いていないままだが、正直今はあまり見たくなかった。
思い起こせば思い起こすほど、余計なことしかしゃべらなかった気がしてならない。
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