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ただ、それは恋愛感情からは切り離された思いで。
僕は答えをわかっていて、けれどそれを口にする事が出来なかった。
ニヤに対する感情はけっして許されるべきものではない。
矢野さんの言葉に僕は現実に引き戻されたような気がした。
僕が恋をするべき相手は中学生の女の子であるニヤではなく、矢野さんのような女性なのだ。
潮時なのかもしれない。
僕は心の中でそう呟いた。
外からは俄かに雨音が聞こえ始めていた。
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