8 その猫の居場所

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「何を買ってきたの?」 尋ねるとニヤは袋に入った物を順番に床の上へと出した。 スポーツドリンクが一本にレトルトのお粥が三つ。 そしてニヤのお気に入りのアイスクリームが一つ入っていた。 「僕に?」 最後のアイスは自分にだろうが、僕のことを気にして買ってきてくれたらしい袋の中身に何だか嬉しくなって、僕が尋ねると、ニヤは無言でコクリと頷いた。 「ありがとう」 そう伝えると荷物をまた袋にしまって部屋を出ていく。 そうして、すぐに帰ってきたニヤは僕のベッドに上がりこむと僕の胸の辺りに顔を近づけた。
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