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ニヤがふっと視線を下方にそらす。
「ニヤ?」
「……お前が倒れてもニヤはなんもできない。 ただ泣いて怖くて、森川さんに助け求めて。 その後のことも森川さんに頼って、料理も上手く作れねーし、看病だってどうしたら良いか全然わかんない。 あの車に乗ってた人みたいにお前のこと笑わせられないし……それにあの人みたいに大人じゃない。 ニヤはお前の、玲のなんの役にもたてない、だけど」
「ニヤ……ごめん、意地悪なこといって、でもニヤは傍に居てくれるだけで」
僕の言葉をニヤは大きくかぶりを振って遮った。
「いやだ!……嫌だ嫌だ嫌だ!」
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