青空の下

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あたしね、青空が好きなの 一月前、貴方が言った言葉 だから 真っ白い空間に 閉じ込められている貴方が 淋しくないように 沢山 沢山、沢山、たくさん 貴方が好きな 青空を 真っ赤な機械で拾い集めて 薄っぺらい紙に閉じ込めて こんなものでいいのなら いくらでもあげる こんなもので 貴方を繋いでおけるなら いくらでも… わかってた もうダメだって もう永くないって わかってた ある日の夕暮れ 逢魔ヶ時 真っ白い空間が 深紅に染まる 流れ込む紅の中に 貴方は佇んでいて 白い扉の 黒い裂け目から表れた 俺を振り返り あたしね、本当は嫌いなの 青空は淋しそうでしょ? だから あたしは奇麗な夕焼けが好き ごめんなさい ありがとう そう言って 今までに見たことないような 表情で 貴方は 紅い奇麗な空と 一つになった 至福ノ笑ミヲ貼リ付ケタ儘
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