ゲーム

4/5
前へ
/158ページ
次へ
 いつまで続くのか… 続くも何も今までのは、序章… 本当の恐怖は今から始まるのだ。  志穂の顔が不安で歪んでいた。 「志穂ちゃん大丈夫?」 恭子は、 不安を隠せない志穂の手を握り、そう言って心配した。 「…」 志穂は何も言わず… ただ首を縦に振った。  そんな不安を遮るように、スピーカーの声は話続けた。 「それでは皆様、早速ですが、ゲームの内容とルールを説明致します」 全員がスピーカーの声に耳を傾けいた。  訳もわからず、ただ声を聞くことしか彼等には出来ないから。 「ゲームの内容は… 『パーツ集め』です。ルールはとてもとても簡単です」 パーツ集め?何よそれ? 今日は頭の中でブロックのLEGOを思い浮かべていた… …んな訳ないか。 「ルールの前に皆様…服のポケットの中を見てください。」 全員疑問に思いながらもポケットをまさぐった。  恭子もデニムパンツのポケットの中を探した。 「あれ?」 ポケットの中には一枚の紙切れが入っていた。  なんよこれ? …右手?何よこれ? 「なにこれ?」 「私のシャツの中にも入っていました…右足?」 恭子の紙切れには右手。 志穂の紙切れには右足と書かれていた。  どうやら… 他の者達にも同じように服の中に、紙切れが入っていたようだ。  右手、左手、右足、左足、胴体、頭… 等… 紙切れには、身体の各部位が書かれていた。 「皆様、見ていただけましたかな? その紙には身体のいろいろなパーツの名前が書いてあります。  皆様には、自分の紙に書いてあるパーツを集めていただきます」 は?全然意味わからないし… 集める?どうやって…
/158ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1799人が本棚に入れています
本棚に追加