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「じゃあ私こっちだから…」
「うん…」
いつもは笑顔で別れる道…。
けど今日は違う…。
「(あんなことがあっちゃうとな…)」
麻緒が転んだ場所にはつっかえるような物は何もなかったし、机も椅子も麻緒の左右にあった。
「なんだったんだろ…」
ふぅ…と一つため息を吐く。
すると前方から中学生ぐらいの女の子が二人仲良さげに話しながら歩いてくる。
悩みとかなさそうでいいな…と思いながら歩いていると、ちょうどすれ違うかすれ違わないかのところで思わぬことを耳にする…。
「あ、そういえばさー消子(けしこ)さんって知ってる?」
「…?」
「えー何それー」
「私も友達から聞いた話しなんだけどさ、突然携帯の電話帳に名前があらわれてね、その携帯の電話帳に登録してある人の名前を見るんだって」
「あぁ…どんな名前の人がいるかって?」
「そうそう。…あ、全然関係な「その話し!」
私は…思わず二人を呼び止めていた…。
「いきなりゴメン…。でもその話し…詳しく教えてくれないかな?」
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