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「自分…?」
「はい…」
「消えるって…死ぬってこと…?」
「私も友達から聞いた話しなので…あまりよくは知らないんですけど…多分死ぬこととは違うんじゃないでしょうか?なんていうか…突然いなくなる…みたいな…」
「そっか…。ありがとう教えてくれて…。いきなりごめんね」
「いえ…」
「じゃあ私はこれで…」
そう言って女の子たちに背を向けた。
「あのっ!」
「え?」
「消子さんは…光るものが嫌い…光が嫌いって友達言ってました…。だから…だから…もし出くわしても慌てないでください!」
「わかった。ありがとう」
にこりと笑うとその女の子の顔にも…笑顔が溢れた…。
二人に別れを告げ、帰路を歩いていく。
「どうでもいい奴から消えていく…か…」
消えた人間はどうなるの…?
最終的に私も消えるんだよ…?
そんなことを考えながら…ひたすら家へ向かっていた…。
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