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HRの終わりを告げるチャイムが教師に鳴り響く。
「じゃあ解散」
担任がそう言うと、みんなそれぞれの行動を開始する。
鞄を持ってそのまま下校する者、部活に行く者、居残る者…。
みんなそれぞれだ。
「由ー奈っ一緒に帰ろっ」
麻緒が私のところまで歩いてくる。
が、その途中…
「うわっ!」
転んだ。
「麻緒大丈夫!?」
「うん…大丈夫だけど…なんだろう…今の…」
「麻緒?」
「…由奈、今私が転んだとこ…何もなかったよね?」
「え?う、うん…」
戸惑いながらも頷くと、麻緒は体を起こした。
「……」
「麻緒…?」
「由奈…私今なんか…足首掴まれたような気がして…」
「えっ!?」
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