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そこに居たのは零だった。
『やっぱり心配だったから…』
そう言って宏也の隣に座った。
『その様子だと、ちゃんと告白出来たんだね。頑張ったじゃん!』
そう言って零は、宏也の背中をポンっと叩く。
宏也は大きく体を後ろに反らし、空を見ながら呟いた。
『あ~ぁ…やっぱり俺じゃダメなのかな…あの生徒会長じゃ、俺には勝ち目なんてないか…。
莉奈に彼氏が出来るまでは、俺があいつを守ってやらないとな…』
それを聞いた零も、空を見ながら呟く。
『あんたに、そんだけ想われてる莉奈は幸せもんだよ…』
二人は黙って、暫く空を眺めていた。
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