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俺は、家族もいるし、家庭もある。絶対死んではならない。
生き延びて必ずここを出る。
誰がなんのために俺をここに監禁したのかは知らない。でも自由になれるというならそれに従うしかない。それ以外に何も望みがないのだから…。
微かな希望に賭けるしかなかった。
渋谷元太25歳、生き延びてここを出ることを決意した。
そしてコンクリートの壁に爪で2本の棒を書いた。
しかしこの先、かつてない地獄が待ち構えているとは、まだ知らなかった。
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