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いよいよ3日目の朝を迎えた。
相変わらず暑い、今は夏なのか…それとも締め切ったこの部屋のせいなのか…。
すぐに汗ばんだTシャツを脱いだ。
そして、起きたと同時に例のごとく、コンクリートの壁に爪で3本目の棒を書いた。
「これが20本になった時には…。」
絶対に生き延びねばならないと心に刻んだ。
しかし、それにしても3日間何も口にしてないと、さすがに限界である。
水だけでいいから…。
そんなことを呟きながら、ふとはいているGパンのポケットに手をやると何かあるのに気付いた。
緊張しながら、手にとってみると…。
掴んだのは、リップだった。
少しの期待が脆くも崩れさった元太は再び横になった。
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