4.限界

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ここでは1日がやたらに長く感じる。 当たり前だ。1日ただ時が過ぎるのを待つだけだから。 あれから3日。ただ元太の体が衰弱してゆくだけ。 「せめて、水と少しの食べ物があれば…。」 と再び手に取ったリップを無意識に口に運んでいた。 「ゲホッ…ゲホッ…。」 我に帰った元太は少し怖くなった。 おれは無意識にリップを食べていた。あまりの空腹で脳がおかしくなったんじゃ…おれは果たして20日間生き延びる事ができるのか…。 元太はただ不安に感じていた。 そして時は1日1日過ぎていった。
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