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ここでは1日がやたらに長く感じる。
当たり前だ。1日ただ時が過ぎるのを待つだけだから。
あれから3日。ただ元太の体が衰弱してゆくだけ。
「せめて、水と少しの食べ物があれば…。」
と再び手に取ったリップを無意識に口に運んでいた。
「ゲホッ…ゲホッ…。」
我に帰った元太は少し怖くなった。
おれは無意識にリップを食べていた。あまりの空腹で脳がおかしくなったんじゃ…おれは果たして20日間生き延びる事ができるのか…。
元太はただ不安に感じていた。
そして時は1日1日過ぎていった。
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