38人が本棚に入れています
本棚に追加
久々に意識がはっきりした元太は冷静な考えができた。
扉がないのにどうやって俺をここへ連れてきたんだ?
そんな今となってはどうでもいい、事も今なら考えれた。
そして、壁の端に書かれた10本の棒をじっくり眺めて、
「あと半分…」
と呟いた。
それから手を合わせて目を瞑り、神に祈った。
頼むから俺を生き延びさせてくれ…。そして家族に逢わせてくれ…。
ぶつぶつ呟き、ようやく目を開けた元太は、体力の消費を防ぐべく、いつものように横になり、眠りに落ちた。
2日後神に通じたのか、元太にここへ来て始めての幸運が訪れる…。
最初のコメントを投稿しよう!