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渋谷元太はゆっくり目を開けた。
「…。」
「ここは、一体…。」
完全にまだ脳が覚めきってはないが、意識はしっかりしている。
しかし、夢だと思うようなその光景が目の前に広がっていた。
「…。」
周りをコンクリートで固められた6畳ほどの小さな部屋に自分はいた。
何故か扉はなく上の方に小さな小窓が一つ、意外と天井は高く、窓までは届かない。
小窓からは、少しの光、昼間であると思われるがその光だけでは部屋は暗く、肌寒い。そして、ジメジメした、まるで6月の梅雨を想像させる感じだ。
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