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校門を出ようとしたその時
―ガシッ!――
「どうした大貴
なんで泣いてるの?」
急に見知らぬ男に腕を掴まれた。
振り払おうにも力が強い。
「誰が?
泣いてるだと!?」
「大貴が。」
「泣いてねぇよバカ!!
手を離せよ!アンタ誰だ?」
「…俺のこと知らないの?」
「知るか!離せってば」
「大貴が迎えに来てくれないから、来ちゃったのに。」
あっ!コイツ猫耳がない、『オトナ』だ…!!
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