vol.3

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仁side ―カシャッ…カシャッ…―― 「よし!だいぶ撮ったな!」 「これが思い出作り?」 「そうだよ! 後でプリントアウトするから捨てんなよ!」 「それも嬉しいけど、 もっと話をしようよ。 その方が思い出になるんじゃ「ダメ。 写真がないと忘れちゃうだろ 写真が先なの。 俺のことも…俺がいたことも忘れるだろ。」 「まさか!忘れないよ」 「忘れるよ。 いいんだ…仕方ない。」 大貴ってどういうコなのかな…… 名前と顔しか教えてもらえなかった 淳之介の弟。 「そのヘンの奴と… 何でもない奴と思い出作りしても仕方ねーよ。 だけど仁は淳之介の友達だから… 俺にとってはすごい意味ある!……でも…まさか。」 「ん?」 「淳之介に…オトナの友達がいたなんて。」 「あぁ耳? でも大丈夫。何もしないよ。」  
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