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それから○号線であなたとたまにすれ違う事を考えながら意識して通るようになった。
この時はまだ会えたらラッキーぐらいにしか思っていなかった。
所詮、名前も何も知らない相手なのだ。
そんな相手に恋をした所でどうしようもないのがわかっているからだった。
前すれ違った時はスモークがかった中からでも、なんとなくこっちを見ていた気がした。
気のせいかもしれないけれど…。
バイト帰りの○号線は時間帯によっては渋滞する。
今日は7時過ぎに上がったので両車線とも渋滞し、ローペースで動いては止まりの繰り返しだった。
こんな時にすれ違ったら嬉しいのだけど…。
そんな事を考えながらあたしの運転する車はゆっくり前へ前へと進んで行った。
その時…
少し先に待ち望んでいた1台の白の33シーマが目に飛び込んできた。
あたしは嬉しくて「やったー!」と心の中でガッツポーズをした。
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