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「…はい。こんばんは…」
あたしは緊張と嬉しさが入り混じったような気持ちで笑顔を浮かべた。
「初めましてって言うのも変やな…」
彼は苦笑いを浮かべて、そう言った。
「うん、そうやね」
あたしはクスッと笑い、車を色々な角度から観賞する為、緊張を解すように車の周りをゆっくりと歩いた。
「下も光ってるんやね~」
あたしは感心するように言った。
「車には金かけてるで~ってこんなんは安いんやけどな…」
「そーなんだ~」
そういえば、昔こうちゃんがネオン管つけてた時、モニターの方が余程高いと言ってたのを思い出した。
だが、車の話をされてもあたしはついていけないと思い、それ以上触れないようにした。
「とりあえず乗る?」
あたしが何を話し掛けようか考えていると、彼が促したので、あたしは彼の助手席に乗った。
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