自分。

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自分。

真は、いつも通りに学校へ向かった。 今週は学園祭が週末に控えているため、朝からその準備にとりかかっていた。 真の仕事はほとんど終わっていたため、することもなくウロウロと学園を歩いていた。 真は先生に見つからないように学園を抜け出した……。 学園祭では、自分たちのバンドを披露することになっている。 しかし真はほとんどやる気を失せていた。 自分は将来、アーティストとして進もうと考えていた。 もちろん、今のバンド仲間と進むこと、だ。 しかし仲間たちはそこまで将来のことは考えていない、ということを言われた。 それから意見の食い違いが多くなり、ここは自分の居場所ではない、と思うようになったのだ。 自分の居場所を見つけたと思ったのに……。 家庭の中でも自分の場所がない。 いつも自分は二番目。 一番になることもない-。
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