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赤い絨毯の先には圭ちゃんの姿。
一歩一歩ゆっくりとバージンロードを歩く。
みんなからは笑顔と拍手の祝福。
その中を真っ直ぐ真っ直ぐ圭ちゃんのもとへ進む。
パパの腕から圭ちゃんの腕へ。
そして神父さまの前まで二人で進む。
目の前には色とりどりのステンドグラスが輝いている。
みんなの方へ向き、静寂が訪れる。
そして神父さまの声が響きわたる。
「夫となるもの―佐伯圭介。
あなたは妻となるもの―鈴城絵美を生涯愛し続けることを誓いますか。」
「誓います。」
凛とした声で圭ちゃんが言う。
「妻となるもの―鈴城絵美。
あなたは夫となるもの―佐伯圭介を生涯愛し続けることを誓いますか。」
「誓います。」
真っ直ぐに前を向き、あたしは答えた。
「それでは指輪の交換を。」
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