雑巾物語<改訂版>

第1章-出会い-

……やってしまった。

いくら腹がたったとはいえ、雑巾一枚のために何と言う失態を……
オゥマィガッ！('A`)

しかも相手が悪かった。
聞き分けの良い女子ならともかく、物凄いギャルだ。
後は……もう言わなくてもわかるよな？('A`)

そう、｢キレ｣るんだ。

女子1｢はぁっ!? テメェ何雑巾にキレてんだよｗｗ マジキモいんだけど!!｣
女子2｢じゃあそういうアンタがこの雑巾使ってあげなよっ!!｣

女子の手から勢いよく雑巾が飛んできた。

不覚にも避けられず、ﾍﾟﾁｬ、と言う音と共に顔に命中してしまった。

……オゥ 素晴らしく臭いフレーバー('A`)

女子1｢ギャハハハハｗｗ超ウケるんだけどーｗｗ｣
女子2｢雑巾でも食ってろｗｗ｣
女子1｢つかコイツに掃除任せて帰らね?｣
女子2｢そうすっか! 後やっとけよ雑巾男!!｣

そういうと女子達は教室を出ていった。

遠くから見ていた俺の友達、知一(ともかず)が近寄って来た。

知一｢大丈夫か!? …まったく、余計な事言うから……｣

男｢………………｣

俺は悔しさからか、言葉を発せなかった。