カルテ564/瞳4

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カルテ564/瞳4

昔、僕が飼っていた犬のマルチーズのジュリアは、僕が神奈川の医大に入学した留守の間に実家の千葉で亡くなった。 僕が帰るまで、必死に頑張っていたが、僕が家に着く、ほんの少し前に息を引き取った。老衰だった。 その犬の名はジュリア。 メスだった。 小学校の頃、内に来た。 いつも、一緒にいた。 学校から帰ると、僕の部屋で、いつも待っていた。 その、ジュリアに瞳がそっくりな女性に会った。 最初は患者として、二度目は製薬会社のMRとして。 そして、三度目は……。
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