ヒミツの始まり

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肩を離す時に 一瞬目が合った。 彼の瞳が濡れていたのは お酒のせいなのか。 とにかく私は、 「じゃあ帰るね。」 と 立ち上がった。 彼も立ちながら、 「来週の月曜。行ける?」 と言った。 さっき言ってた 居酒屋の誘いだと思った。 「うん。大丈夫。」 私はもう、 大丈夫じゃなくても 行くつもりだった。
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