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【落ち込んでるメガネは無視して次行くぞ!第9位!】
一郎の声に合わせて再び鳴り響くドラムロール。
そして、
【第9位!草間大芽!20票!】
一郎の声に合わせてスポットライトで照らされた大芽は、立ったまま眠っていた。
「たっ、大芽!9位だよ9位!凄いよー!」
「んぁ?」
鞠菜に揺さぶられた大芽は、重たい瞼を開いた。
「ふわぁ……何が9位?」
「大芽がこの中で9番目に人気なんだって!」
「へぇ~…………Zzz」
「寝ちゃ駄目だよ大芽ぁー!!」
鞠菜は涙目で大芽を揺さぶったが、大芽が目覚める事はなかった。
【なんで俺を差し置いてあんなのが人気なのかわからんが、次行くぞ!第8位!】
再び鳴り響くドラムロール。
そして、
【第8位!海野雨音!30票!】
スポットライトに照らされた寝癖の目立つショートカットの雨音は、目を丸くして驚いた。
「やったよ心ちゃん♪私8位だって~♪」
「あぁ、よかったな」
「で、8位だとどうなるの♪?」
「えーっと……多分何もないぞ」
心一にそう言われた雨音は、少しだけ残念そうな表情をした。
【投票理由は『可愛い』、『明るい所がいい』、『天然』などがあったぜぃ!いやぁー、可愛いよね!でも先客がいるようだからオジサンは諦めるよ!それでは続いて第7位!】
例の如く鳴り響くドラムロール。
【第7位!秋野木実!33票!】
スポットライトに照らされた木実の顔は、徐々に笑顔へと変わっていった。
「やったよ太郎君♪私7位だよ♪ラッキー7だよー♪」
「よかったね木実ちゃん!天馬に大差で勝ってるよ!」
太郎の声を聞いた天馬は、悲しげにメガネをクイッと上げた。
【投票理由はまぁアレだ。さっきの雨音ちゃんと似たようなもんだ。てか2回連続でカップルのラブラブっぷりなんざ見せつけられたくねーんだよ!次行くぞ次!第6位!】
怒り口調の一郎の声に合わせて鳴り響くドラムロール。
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